竹皮を利用したモノづくり、ヤミツキ必死の天然抗菌ねこちぐら

ねこちぐら自然農と自然食

タケノコを栽培していると毎年生えてくる竹からたくさんの竹皮が落ちてきて、竹林が竹皮でいっぱいになります。

この竹皮をなんとか有効利用できないかと考えるのですが、昔からおにぎりの包みに利用されてきたくらいで、他に思いつきません。

今回、竹皮を利用した最高のモノづくりを考案しましたので紹介します。

ヤミツキになること間違いなしです。

竹皮の準備

孟宗竹の竹皮はタケノコが竹に変わる5月頃から落ちてきます。

竹皮

良い竹皮を拾い集めて天日乾燥させ、雨の当たらないところで保管します。

竹皮を天日乾燥

保管場所を選べば何十年と腐らず保存できますが、濡れたまま放置するとカビが生えてしまいます。

竹皮の性能

竹皮には抗菌性、通気性、保湿性、撥水性といった性質があるため、昔からおにぎりや生肉、生魚の包みとして使われてきました。

おにぎりを包んでも雑菌が繁殖せず、適度な保水性によりしっとりと美味しい状態を保ってくれます。

これらの性質はタケノコを雑菌から守るために必要で、抗菌性と通気性、しっかりとした撥水性と適度な保湿性を併せ持つという、人工的にはなかなか作れない優れた性質を併せ持っているのです。

性質説明
抗菌性フラボノイド色素(フェノール物質)、高級脂肪酸、葉緑素などの抗菌作用を示す物質が含まれています
防腐性抗菌性により菌が繁殖せず腐りにくい性質です
通気性空気を通すので食材を包んでも新鮮さを保ちます
保湿性適度に保湿してくれるのでオニギリなどを包んでもしっとりとして美味しさを保ちます
撥水性表面の蝋質が水分を弾きます
消臭効果竹皮の葉緑素には脱臭消臭効果があります

このような竹皮の性質を利用してモノづくりをしてみましょう。

天然抗菌ヨガマット

竹皮の抗菌性は優れており、ヨガマットとして使って汗が染み込んでも雑菌が繁殖せず、消臭脱臭効果があるので嫌な臭いもしません。

それでは作ってみます。

乾燥させた竹皮を少し湿らせて、

乾燥させた竹皮

縦に割いていきます。

竹皮を割く

紐状の竹皮をたくさん作ります。

紐状の竹皮

これを材料にして下のように編んでいきます。

まずは方結びで輪をつくって両端を一方に揃えます。

最初

出来た輪に別の竹紐を通し、先ほど揃えた両端を括って、また揃えます。

2番目

同じことを繰り返し、中心の穴が小さくなってくるまで続けます。

3番目

中心の穴に通せなくなったら二段目、三段目と通していきます。

4番目

徐々にアンモナイトができてきます。

コースター

どんどん大きくしていって、コースターから鍋敷き程度の大きさに。

鍋敷き

さらに大きくしてヨガマット大に。

使用している竹皮の経過年数によって色合いが異なり、時間が断つと深みのある色に

変わってきます。

ヨガマット

天然抗菌ねこちぐら

ねこちぐらは猫の小さな家のようなもので、狭いところが好きな猫が喜んで入ります。

下の写真は紙で作った猫ちぐらなのですが、

紙製ねこちぐら

家のしろちゃんも機嫌よく入って寝てくれています。

手作りの「猫ちぐら」にご満悦

ただ、紙製だとどうしてもニオイがついてしまいます。

そこで、抗菌性や通気性に優れた天然の竹皮で作ってみました。

さきほどの鍋敷きから、筒状にしていきます。

鍋敷きから立ち上げ
さらに垂直に
覗窓作り
覗窓作り
覗窓完成
完成品
猫ちぐらに入ったしろちゃん
猫ちぐら好きなしろちゃん
猫ちぐらに入ったしろちゃん

よしよし。

竹皮製だと中でおしっこしても大丈夫。

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