奇跡の「竹水」を飲んで水の有難みを感じよう

竹水自然農と自然食
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竹水をご存知でしょうか。

タケノコの季節が終わった5月の数週間、竹が吸い上げる水のことを「竹水」と呼んでいます。

この時期の竹は1日に1メートル以上も急激に成長し、その成長の源は竹水です。

驚くべき竹水の効果とその作り方を紹介します。

神秘の竹水

竹の成長力を支える竹水には多くの栄養が含まれています。

その成分には、多種多様なポリフェノール、ビタミンB群、アミノ酸などを含み、農業用水として使うと作物の成長が早いとか、天然の化粧水として使うと肌がツルツルになるとか。

実際私も毎年この時期に竹水を飲んで、肌が若返ったようにプルプルになりハリが出ます。
味は「少し甘い天然水」という感じ。

肌に塗ると皮膚から吸収されて肌の潤いが長時間続くので化粧水としても使えます。

竹水に含まれるアルギニン、アスパラギン酸、ロイシン、ブロリン、トレオニン、セリン、リジン、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、ヒスチジン等々の数々のアミノ酸によって美肌効果が期待できます。

5月のたった数週間ほどの期間しか飲めない竹水はとても貴重です。

私はこの期間にたくさんの竹水を採取して、農作物や苗木にやっています。

下の写真はレモンの苗木に竹水をやっていますが、成長に勢いを感じます。

農作物に竹水をやる様子

竹水の作り方

時期

タケノコから竹に変わり始める5月、私の住む関西では5月上旬から6月上旬くらいまで竹水は採取できます。

下の写真は5月中旬頃の竹林の様子です。タケノコが成長して皮が剥がれ、竹に成長しています。

このころに竹を切って竹水を採取します。

皮が剥がれた頃の竹林

特に旧暦5月5日(現在の暦では6月上旬)に採取された竹水は、昔から「神水」として薬の原料としても用いられていたようです。

旧暦では新月を毎月1日として定めていましたので、5月5日は新月から少し経った日、水を吸い始めて成長が活発になる時ですね。

採取方法

5月上旬~6月上旬、下の写真のように竹を高い位置で切ります。

竹を切る

切り口から水分が染み出しているのがわかります。

切った直後の竹の切り口

この時期はとても成長が早く、水をたくさん吸っているのです。

切った時点では筒の中に竹水は溜まっていません。

竹の切り口

切り口の少し下で切って蓋を作ります。

再度竹を切る

蓋の完成です。こうしておくことで一日放置している間に虫やゴミが入りません。

竹水はその甘さにつられてすぐにアリや虫が寄ってきますので蓋が必須です。

竹の蓋

一日放置すると竹が吸った水が筒の中に溜まっています。

竹水

これが奇跡の竹水です。

上記の写真は5年以上経過した老竹ですが、それでもある程度の竹水が採取できます。

若い竹であればさらに水の吸収力が高いため、すぐに竹水が溜まります。

下の写真はその年に生えてきた竹を切っています。

若竹

1~2時間放置すれば下の写真位(コップ1杯程度)溜まります。

若竹の竹水

さらに6月上旬に採取した「神水」と呼ばれる竹水が下の写真です。

神水

普通の竹水と比べて、味は変わらないと感じました。

有難き水

そういえば、ダウンタウンの松本人志さんがラジオ番組「松本人志の放送室」で言っていたこと。

「サウナに入って喉がカラカラで出てくると、コップ1杯の水を飲むのが我慢できない。もし自分の子供が同じように喉が渇いていても、子供の水を奪い取ってでも飲む」みたいなことを言っていたのを覚えています。

人間は、飢えは我慢できても渇きは耐えられません。

人間にとって空気の次に大切な水のありがたさは、5月の竹水を飲めるころからひしひしと感じるようになってきます。

そして、8月の終戦記念日が近づいてくると、戦時中も今のように暑かったんだろうなぁと思います。

暑い中、死ぬための過酷な訓練に耐えていた兵隊さんの気持ちに思いを馳せます。

今の自分より若くして亡くなった特攻隊員の方々に思いを馳せます。

広島、長崎に原子爆弾が落とされた日も、暑かったんだろうなぁと想像します。

硫黄島で土豪堀りに従事していた人たちの苦しみを想像します。

「冷たい水が飲みたい」と言って力尽きた彼らの思いを想像します。

ギラギラ照りつける太陽の下で農作業をしていると、汗がボトボト落ちてきます。

5分程動き続けると、全身ビショビショになります。

肺に暑い空気を吸い込むのが辛くなってきて、動悸が激しくなり、唾液が出にくくなります。

とにかく冷たい水が飲みたいと思います。

休憩し、近くで汲んできた湧き水を飲み干すと、生暖かくなった水が体に浸み込みます。

「ありがたい」と心底思います。

この年になって、コップ一杯の水を飲んで「ありがたい」と感じられることは幸せだと思います。

水が飲みたいときに飲めて、お腹がすいたら食べるものがあって。

これだけ満たされているのに、これ以上いったい何を望むことがあろうかと、思います。

この幸せは、百姓として生涯現役でやっていく限り、忘れることはありません。

さいごに

毎年この時期になると、竹水は水の有難みを思い出させてくれます。

以前、水の源である森が破壊され尽くしたら人間の飲み水がなくなってしまい、そう遠くない未来にそんな時代がやってくることを書きました。

経済活動と自然破壊
人間の経済活動によって自然が失われていく。もう経済は発展しなくていい。地球環境を守るために経済を縮小しよう。人間は地球上の森を破壊し尽くし、最後の1本の木を切り尽くして初めて気づく。お金は食べられないということに。

中国では地下水汚染が深刻で、人間の飲み水を自国で確保することが困難だとか。

地球上から、人間の飲み水が無くならないことを祈るばかりです。

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