春になり、私の畑は鳥たちの鳴き声でにぎやかになりました。
ときどきメジロがやってきて、「ほんとに目だけ白いんだなー」と眺めています。
一時期、メジロを捕獲して販売する違法業者が来ていました。
メジロの鳴き合わせ会で違法にメジロを飼育していた人が逮捕されたニュースがありましたね。
美しく鳴くメジロは100万円以上の高値で取引されるとか。
野鳥を捕獲するのは違法ですよ。
プラスチックやビニールで作られる巣
5月になり、今年も家の軒下に燕が巣作りに来ています。
田んぼの泥を咥えて、毎日何往復もして巣を作っています。
下の写真は夕方以降の巣の様子、燕の夫婦が雛を見守っています。
今年も雛が生まれました。例年3匹ほどは生まれるのですが、今年は1匹。
元気にすくすく育つんだよー
もうそろそろ飛び立つ頃です。
燕の巣は泥で作りますが、多くの鳥は草木で巣を作ります。
そのように作られた巣にはプラスチックやビニール片が混ざっていて、ひどい時にはビニールのみで出来た巣もあります。
上の写真は中が綺麗にできてますが、周囲はビニール片でできています。
次の写真はところどころ赤や青のビニール片があり、ワタのように見えるのも化学繊維です。
鳥たちはプラスチックと知らずに材料にしているのか、プラスチックが便利だと思って敢えて材料にしているのか、もしかしたら人間と同じように「便利な材料だな」と思って使っているのかもしれません。
雛が生まれて、このようなビニール片を間違って飲み込んでしまい、胃に詰まって死んでしまうようなことが起こらなければよいのですが。
人間が作り出したプラスチックという便利で腐らない不自然な物質が、こんなところにも入り込んでいるのです。
石油化学製品で汚染される世界
マイクロプラスチックが世界的に問題になっていますが、プラスチックやビニールなどの石油化学製品は海を汚し、土を汚染し、まわりまわって動物や魚などの生き物の健康や生態系を脅かしています。
先ほど紹介したプラスチック製の鳥の巣もそうですが、特に近年では多くのプラスチックが最終的に海に流れ着いて、海がプラスチックで溢れ、海鳥やクジラの胃の中はプラスチックだらけという状態です。
このままでは海の生き物の数より海に漂うプラスチック片の数の方が多くなってしまうらしいです。
そして人間の便にもマイクロプラスチックが混ざっていることがわかってきました。
おそらく魚などの食物連鎖の過程で摂り込んでいるモノ、ペットボトルなどの容器から摂り込んでいるモノ、空気から摂り込んでいるモノなど、様々な経路で人体に入ってくると思います。
普通に考えれば、これだけプラスチックが氾濫している世の中で、人間の体からプラスチックが検出されないなどありえないでしょう。
プラスチックの代替品
100年前から生活の様々な場面で自然物がプラスチック製品に置き換わってきました。
このような石油化学製品を少しでも自然物に置き換えていかないと、地球上がプラスチックゴミで溢れかえってしまいます。
例えば食品容器。
食品を買うと、その包装や容器には必ずプラスチックやビニールが使われています。
開封するとすぐに捨ててしまわれるだけなのに。
食品包装のための代替品としては竹の皮を活用できないかと考えるのです。
竹皮には抗菌作用や防腐作用があり、通気性もしっかりしているので、食品の包装に使うと雑菌が繁殖しにくいという利点があります。
さらに保水性もあるのでおにぎりなどを包むとしっとりとした水気を保つ事ができます。
肉や生魚などを包むと臭みを取り除いてくれます。
このように、プラスチックを使うのはプラスチックでしか得られない性能や効果がある場合に限るべきかと思います。
レジ袋なんかは自然物でできた綿や麻のバックがあるわけですから必要ないものだと思いますし、プラスチック製のストロー、食器、建材、などもプラスチックでしか作れないものは少ないと思います。
むしろ自然物で作った方が良い性能が得られるものが多いです。
木と土と石だけで家が作られていた時代の古き良き建築技術を学び、その良さを知れば、ビニールクロスを貼った住宅メーカーの家には住みたくなくなります。
便利で安いからという理由で使用しているプラスチック製品は無くしていかなければなりません。
例えば、靴は自然物だけで作るとなかなか強度や耐久性が確保できないし、パソコンやテレビなどの電化製品は自然物で作るのは不可能ですので、これらのモノは石油化学製品の使用もありかもしれません。
このような基準でプラスチック製のモノを規制すべきだと思います。
さいごに
人間がまき散らしたプラスチックなのに、被害が出るのは鳥たちが先、人間は後の方なんです。
理不尽な気がします。
今後、生態系を脅かす地球環境問題の1つとして深刻化してくるでしょう。
もうすでに地球上はプラスチックゴミだらけなのですから。
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