百姓とは
「百姓」というと「農業を生業とする人」の意味で使いますが、もともとは「百の姓(仕事)を持っている人」という意味でした。
たくさんの仕事を持っている人を百姓と呼んでいたわけです。
昔は仕事といえば農業でしたから、多くの人が農業を兼業でやりながら、それ以外の仕事(大工、商人、理容師、神主、飛脚・・・)も行い、複数の仕事を持っていることが一般的でした。
ですので一般人は皆、兼業でたくさんの仕事をする「百姓」だったのです。
半農半Xという生き方
塩見直紀さんが90年代から提唱されている「半農半X」という生き方がありますが、これは農業をして自分の食べる物は自分で出来る限り自給しながら、それ以外の時間で自分の好きなことを仕事にするという生き方です。
もともと百姓はこのような生き方に近いように思います。
私も自称「百姓」として、まだまだそれほど多くの種類の仕事をしているわけではありませんが、農業(自然農)、大工、社会福祉士、介護福祉士、プロボクサー、家庭教師、ブロガー等いろいろと仕事をしています。
これらの仕事はお金を得る事が目的のものもあれば、衣食住を確保するための仕事、生きがいとしての職もあります。
例えばプロボクサーという仕事は、収入的には書くのが恥ずかしいくらいのお金しか入ってきません。
3カ月以上も試合に向けて必死でトレーニングして1試合数万円程度の収入です(泣)。
でも、やりがいを感じてやっているのでいいのです。
ほとんど趣味の域ですね。
自給的ライフスタイルの勧め
現代人は会社勤めをして給料を得て生計を立てている人が多いですが、働き方は多様化しています。
公務員やサラリーマンであってもフレックスタイム制や、自営業、フリーランス、ノマドワーカーのようなパソコン1つで自由に働く形もあります。
この先日本では農業を仕事としている人が強くなってくるでしょう。
日本は極端に低い食料自給率で、かつ今後日本で待ち受ける経済的な破綻の心配なども加味すると、農業をして食料を自給することは非常に重要な意味をもってきます。
特に安心安全な食べ物の価値が高まっている中で、有機農業や自然農に従事する農家が強くなってくると思われます。
お金の価値が下がって、食料の価値が相対的に上がってきます。
というかもうすでに隠れたインフレは始まっており、お金の価値がどんどん下がってきています。
自分の食べる物は自分で作るという基本に立ち返って、少しずつでも百姓のような自給自足のライフスタイルを確立していくことをぜひオススメします。
次は、私の社会人生活10年。
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