火を存分に活用しよう、原始人のように

焚き火自然農と自然食

はじめに

人類は50万年以上前から「火」を使っていたようです。

そのときは火を起こす技術はなく、おそらく落雷などの自然発火でできた火を持ち帰り、火を絶やさないよう使っていたようです。

私も秋の終わりに着火した火は一冬絶やすことなく利用し、さまざまな役割を演じてくれます。

最近は冬キャンプがブームらしく、目的は「焚き火」だとか。

僕はキャンプファイアーが大好き!
炎が上がるのがカッコいいよね!

自給自足生活での火の活用をおさらいしてみます。

途中の癒し動画も見てみてください。

火の役割と活用

料理をする

焼く、炒める、蒸すなど加熱調理に火は欠かせません。

人類は肉や魚などに火を通して食べるようになったことで殺菌されて病気が減ったのではないかと思います。

かまどや七輪など、火を使って調理をする機器類は古くから開発されてきました。

私の場合は冬に焚き火をすると必ず焼き芋をします。

焚き火の熱と遠赤外線効果でおいしく焼きあがります。

実際、炎や熱よりも遠赤外線によってサツマイモがふっくらおいしく焼きあがるのです。

石焼き芋もそうですね。サツマイモを一番おいしく食べる方法は焼き芋だと思います。焼き芋以外でも果物なども蒸し焼きにするとおいしいです。

焼き芋

お湯を沸かす

調理とも関連しますが、土器が発明されてお湯を沸かすことができるようになりました。

お湯はいろいろな場面で重宝しますね。

風呂を沸かすことができるのも火のおかげです。

昔は薪を使って火を焚いて風呂を沸かしていましたね。

暖を取る

炎は遠赤外線を発しますので体の芯から温まります。

冬場の焚き火は最高の暖房器具になり、真冬の最も寒い時季でも焚き火に当たっていれば寒さを感じません。

電気ストーブやホットカーペットが暖房器具としていかに三流品かわかります。

私は火を見ているとなんとなく癒されるので、仕事が休みの日はずっと焚き火に当たってボーと眺めています。

炎の揺らめき、パチパチという音、煙の匂い、すべてが心地よく、癒し効果抜群です。

炎の不規則な揺らめきや、パチパチという不規則な音は、科学的には「1/f(エフぶんのいち)揺らぎ」と呼ばれ、パワーが周波数fに反比例する揺らぎです。海の波や心臓の鼓動など自然界には1/f揺らぎが潜んでいます。このリズムが人間にとって心地よいのですね。

【焚き火】癒し音(パチパチとホーホケキョ)

上の動画では春先でウグイスの鳴き声も聞こえます。

こんな焚き火で鳥の声を聴きながら一日中過ごしています。

木を燃やすと穏やかに燃えますが、竹を燃やすと激しく燃えます。

竹の脂分でよく燃えます。

焚き火の火炎流

闇夜を照らす

自給自足生活では電気を自給しない限り、夜は真っ暗です。

唯一、焚き火の明かりが頼りになります。私は一度、「真冬の山籠もり断食」を決行したことがあり、真冬でも焚き火があれば凍死せず、まあまあ明るいことも実体験できました。

焚き火

獣から身を守る

夜はイノシシなど夜行性の動物が活動しますので、火がないと危険です。

「山籠もり断食」の時も、イノシシに襲われないか心配でしたが、一晩中火を絶やさなかったおかげで生きて下山することができました。

イノシシは煙の匂いが嫌いなので、火を焚くことで農作物を守ることもできます。

モノを燃やす

農業をしていると木や草を燃やす必要が出てきます。

畑を整備するとたくさんの木や草、竹などが出てきてかさばるので燃やすのですが、ものすごく楽しいです。

疲れを知らず動き回れます。

山で木や竹を燃やすのは最高の遊びですよ。

【焚き火】最高に気持ちいい音

炭や灰を得る

モノを燃やすと「炭」になり、最終的に「」になります。

炭は土の微生物を繁殖させて肥えた土を作ってくれます。

灰はミネラル分豊富で酸性の痩せた土をアルカリ性にしてくれます。

また、その日に取れた灰を焚き火にかけて消しておくと、1週間後に来た時に灰の下でまだ炭が燃えています。

これによって一冬火を絶やすことなく使い続けられます。

昔の人も囲炉裏の火は一年中絶やさなかったと聞きますが、まさにの為せる業ですね。

灰の活用は農業だけではない
灰は最高の断熱材でとても貴重なものです。不死鳥フェニックスは灰の中から蘇り、はなさかじいさんは灰をまいて花を咲かせましたね。灰は蘇りの象徴なのです。

火起こしが難しい

昔からそうですが、火を起こすときが最も難しいです。

今ではライターという便利な道具がありますが、昔は火起こし器や火打石で火をつけていました。

もっとも原始的なキリモミ式火起こし(キリを回転させるように摩擦で火種を作ってモグサなどに引火させる手法)などは、ものすごく重労働でたいへんです。

実際はライターがあってもなかなか火をつけることが難しく、着火しやすい植物を探すのに苦労しました。

新聞紙などは燃えたときにインクが有害な気がしますので自然の植物などで引火しやすいモノはないかと探していたところ、の枯れ葉が着火しやすいことに気づきました。

杉の枯れ葉

さいごに

火は調理、照明、暖房など様々な活用法があり、このように火を有効に使えるのは人間だけです。

人間は火を使うようになって動物ではなくなったように思います。

自給自足に火を活用すること、火事に注意しながらぜひ取り組んでみてください。

火の次は水、オススメ天然水です。

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