登山のススメ
自宅から10km程のところに、標高400mくらいの山がある。
いつも、病んでくるとこの山に登る。
自然に助けを請うために。
携帯電話もスマホも、タブレットもデジタル時計も、電子機器を一切持たず、自分の身ひとつで山に登る。
登山道が整備されているが、道中、人に会うことも無く、会うのはイノシシと野ウサギくらいか。
ゴッツイ木が何本も自生している。
「お前はこの山で100年以上も生きとるんやなー」
「俺なんてたった30年、まだまだガキやなー」
木に語りかけながら、また登る。
ゆっくりと流れる時間の中で、やさしい木漏れ日を浴びながら、黙々と登る。
途中、流れている沢で水を飲み、汗を拭き、生えている苔の美しさに癒される。
美しい水は本当に宝だ。この水を作っているのは森。森は命の源なんだ。
![沢](https://self-sufficiency.jp/wp-content/uploads/2018/12/150810_095612-1024x768.jpg)
汗だくのシャツを脱いで洗って干す。
裸のまま、また、登りだす。
マイナスイオンいっぱいの木々の中、澄んだ空気を全身に浴びながら。
山頂で空の青さに気づく
自宅からたっぷり2時間かけて、ようやく山頂までたどり着く。
秋の風を体いっぱい吸い込んで、全身がリセットされる。
山頂から小さく小さく見える人、車、住宅街・・・
こんな小さいもののために悩んでいる自分の小ささ。
山頂から見た空は、とても高く、とても青かった。
「空ってこんなに青かったんだ」
山に登るたび、何度も何度も味わってきたこの思いを、今日も感じることができた。
もう一度、がんばってみようと思った。
与えてもらった連休は、この一回の感動で十分有意義なものになった。
こんなに美しい時間を過ごさせてもらったのだから。
こんな経験の積み重ねで、人生は繋がっていく。
山に感謝。
ありがとう。また来ます。
今日一日が楽しくて良かった。
![](https://self-sufficiency.jp/wp-content/uploads/2018/12/dbc4aa4acbffa249faefa83e88c132bd-160x90.jpg)
今を生きる
30歳になって学んだこと。今を生きることの大切さ。「今日は今日だけでいいのです」。そう思って毎日生きています。
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