生命保険を勧めてくれた叔父さんの死(続き)

夕焼け死について
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前回、末期ガンで亡くなった叔父さんの話を書かせてもらった。

生命保険を勧めてくれた叔父さんの死
生命保険の営業マンをしていた叔父さん。生命保険を勧めてくれた数か月後にガンで亡くなりました。あのとき見せた寂しそうな表情の意味がわかりました。

その続きと後日談。

闘病中の叔父さん

保険の営業マンをやっていた叔父さん。

末期ガンを宣告され、病床で苦しい闘病生活に耐えていた。

抗がん剤による副作用、倦怠感、鬱。みるみる叔父さんは弱っていくのがわかった。

痛みは人間の精神を破壊する。げっそり痩せたおじさんは本当に苦しそうだった。

嘔吐や吐血を繰り返し、徐々に耐えられなくなってモルヒネを使うようになった。

モルヒネで痛みや苦しみから一時的に解放されると、よく叔父さんは、先ほどまでの苦しみを忘れたかのように、穏やかな表情で昔の事を家族に語っていた。

「朝起きるとトチ(飼っていた猫)がわしの腹の上で寝とって思わず吹き出してしもた・・・」

「保険の営業先であん餅をいただいて、うれし涙が・・・」

「富士の山頂から見た朝日は美しかった、幸せやった・・・」

等々、本当に楽しそうに語っていたという。

思い出のチカラ

もう余命幾ばくもない人間が楽しそうに笑いながら話すことに、家族は驚いたと言っていた。

私は「思い出」のチカラってすごいと思った。

もし彼に、人に語れる楽しい思い出が無かったら、死を前にして穏やかな時間を過ごすことはできなかっただろう。

まもなく死を迎える人間を微笑ませる力がある「思い出」は、人間にとって大切なものであると感じた。

本当に本当に短い人生の、その人生の目的の1つは、間違いなく「思い出」を作ることであると感じる。

叔父さんは体の動くうちにと、旅行をしたりお世話になった人への挨拶回りをしたり、精力的に行動していたと聞く。

あの時、我が家に訪問してくれたのも、死を前にした挨拶だったんだ。

叔父さんは、ガン保険で得た一時金を、「思い出」を作るために使ったんだ。

お金と健康と自殺を考える
死にたいと思ったことのない人なんていないと思うけど、それでも今生きているのはなぜですか。自殺するのが怖かったから?誰かに支えてもらったから?自分より辛い思いをしている人なんてゴマンといるという思い・・・

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