以前も書いたけど、高校生の頃の自分は「地球温暖化を防ぐために大人になっても車に乗らないようにしよう」と思っていた。
あの頃の自分は、車に罪悪感なく平気で乗る大人が嫌いだったし、みんな自分のことしか考えてないんだなと全ての大人を見下していた。
大人になった自分は今、「仕事に必要だから」と言い訳にもならない言い訳をして車に乗っている。
未来ある子供たちに申し訳ない。
グレタさんのような子供にあんなこと言わせて、ごめんなさい。
でもでも、
代わりに、車に乗らないことよりも、もっと地球温暖化防止に貢献することをやっている。
それは肉を食べない事。特に牛肉。
温室効果ガス
地球温暖化の原因とされる温室効果ガス、その代表格の二酸化炭素よりも数十倍の温室効果があるメタンガスがかなり温暖化に深刻らしい。
そして、そのメタンガスの放出源の大部分は牛のゲップだとか。
牛には胃袋が4つもあって、第一の胃の中にいる微生物は草などを発酵させて消化しやすい状態にします。その時にメタンガスが発生し、ゲップやおならとして体外に排出されるのです。
地球にいる牛は10億頭を越える。
羊、豚、鶏などの家畜全体では数百億頭。
家畜1頭は人間何人分の食料を消費するのか、なんと地球上で生産される穀物の半分は家畜の餌だそうだ。
餌だけでなく水の消費量も半端ない。
人間が肉食をやめるだけで、飢餓や貧困に苦しむ人に食料を回すことができて地球から餓死が無くなるほどだとか。
牛肉1kgを生産するのに穀物10kg以上、そして大量の飲み水が必要、つまり牛肉はとてつもない贅沢品なんだ。
それはさておき、これだけの家畜の出すゲップがすごい量なのは想像に難くない。
肉を食べなくなれば地球温暖化防止に貢献するのはどの程度なんだろうか。
イギリスのケンブリッジ大学では牛肉と豚肉の提供を辞めたそう。
理由は「地球温暖化防止」に貢献するため。
これはかなり思い切った取り組みだと思う。
結果として年間500トンの温室効果ガスの削減に成功したとのこと。
肉を食べなくなって20年
私はこの事実を知る20年以上前から肉を食べていなくて、別に我慢しているわけじゃなく、なんか人間が食べるモノじゃないなとある時に感じて、それからずっと食べてこなかった。
その感覚は間違ってなかったと思う。
学生の頃は肉大好きだった。
1日3食マクドナルドのビッグマック食べて、なんておいしいんだと夢の中でも食べていた。
だから子供たちに「食べないで」とは言えないし、でも事実として肉を食べるってことはどういうことか知っておく必要はあるかなと。
思い返せば、最後に肉を食べたのは飼っていたニワトリを屠殺して食べたとき、毎日大切に餌をやって育てた鶏を殺す勇気がなければ、チキンマックナゲットを食べる資格はないと思って、絞めた。
首を切り落とした時の後味の悪さは今でも残っている。
それ以来20年以上、肉を食べていない。
我慢しているわけでもなく、自然に。
ひとりでもそんな人が増えれば地球温暖化は少しでも緩やかになるはず。
温暖化の最終段階
温暖化が進み、地球の温度が上がってくると微生物の活動が活発になり、ますますCO2を排出するようになる。
さらに気温が上がると南極の永久凍土に眠っているメタンガスや海底に眠っているメタンハイドレートが加速度的に大気中に放出され、気温は50℃、海水温は40℃という生命の住めない温度にまで達してしまう。
こうなってしまったら地球上の生命体は終わり。
もうすぐそこまで危機が迫っているのに、多くの人は知らない。
この記事を読んでくれている人は、ぜひ知ってください。
「人類の終わり」がもうすぐそこまできているということを。
こうなる前に経済活動で排出されるCO2や、家畜が出すメタンガスをできる限り減らしていかなければ!
さいごに
最近は地球温暖化とは言わず、「気候変動」と言うようになってきている。
単に地球が暖かくなっているのではなく、夏はますます熱く、冬はますます寒くなり、森林火災や水害などの災害も増える、ということが端的に分かるネーミングになればと思う。
そして何よりも、もうすぐ地球に住めなくなるってことを知らないと。
次は、地球温暖化と並んで深刻な環境問題である「マイクロプラスチック」について。
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