日本で普通に暮らしていると定年まで働くことが当たり前だと思ってしまうんですが、ある程度お金を貯めて早期にリタイアするという生き方があることを20代の後半くらいに知りました。
ベーシックインカム制度と合わせてセミリタイアという生き方を考えてみたいと思います。
「セミリタイアした人」の体験談から
セミリタイアという生き方があることを知って、セミリタイア経験者について調べてみた。
30~40代でセミリタイアした人のブログを拝見していると、全くと言っていいほど後悔している人がいない。
なぜもっと早く辞めなかったのかと後悔しているくらいだ。
これってホントに勇気づけられる。
定年まで仕事をすることが当然と思ってきた自分は、
「若くして仕事を辞めてもいいんだ」
「ストレスから逃げ出していいんだ」
「自分の幸せを追い求めてもいいんだ」
「人生を楽しんでもいいんだ」
そう思えることでどれだけ救われたか。
仕事上の問題で自殺をした人の心情を慮るとやりきれない気持ちになる。
そんな人たちもセミリタイアを達成した人の実体験を知れば、別の生き方を見つけられたかもしれない。
今の仕事にしがみつかねば生活できないと思うから苦しいんだ。
実際には、セミリタイアするためにはお金の問題が立ちはだかるけど、死にたいくらい辛くて自殺を考えてしまうくらいなら、後先考えずに退職すれば道は開ける。
ブラック企業なら特にそう。
そして、心配していたお金の問題も、案外解決してしまうことが多い。
仮に生活費が底をつけば、そのときまたアルバイトでもすればいい。
ベーシックインカム
全ての国民に毎月一定額が国から支給されるベーシックインカムという制度。
ベーシックインカムが導入されれば、働かなくなる人がたくさん出てきて社会が成り立たなくなるとか、そもそも財源がないとか、いろいろ問題はあるんだけど、貧困の問題とか犯罪率が低下するとか、メリットの大きさを考えるとなんとか導入が検討されないだろうかと思う。
確かに今の日本は働き手不足で、ベーシックインカムが導入されて働く人が減ればたいへんになるのは目に見えているけど・・・
例えば、アメリカやカナダ、フィンランド、イタリアなどでは既に導入実験が行われたようで、2017年に一部の国民で実験されたフィンランドでは毎月600ドル支給され、貧困率の低下や生活の質が向上、自由な生き方の選択など、様々なメリットが報告されている。
実際日本では、生活保護や年金などの社会保障を全てベーシックインカムに置き換えれば、働いても生活保護以下で暮らしていたり、生活保護以下の年金で生活していたり、といった貧困問題も不公平感も格差も是正されて、とても良い方向に進んでいくような気がする。
そしてなによりも、やりたくない仕事をしている人はさっさと仕事をやめて、質素ではあっても生きたいように生きられるだろうし、もっとお金を稼いで豊かな生活をしたい人とか今の仕事にやりがいを感じている人は仕事を続けるだろうし、そのような選択肢が増えることが重要だと思う。
「ベーシックインカムで毎月10万円が支給されたら今の仕事を辞めるか」
この問いに「イエス」の人はセミリタイアを検討してみるといいのではないか。
お金とセミリタイア
セミリタイアできるかどうかは貯金額次第と思われがちだけど、考え方ひとつで変わる。
例えば、やりたくもない仕事をしていると、たくさんのお金を使って生きるようになる。
でもリタイアすると、人間が生きていくのに、思ったほどお金は必要ないことに気づく。
以前の自分もそうだった。
仕事で溜めたストレスをお金を使うことで発散するという悪循環。
あとになってなぜこんなものを買ったのだろうと愕然とする。
そんなとき、年間に必要だと思われるお金を計算してみると、支出がとても多いことに驚く。
実際、一人暮らしでも年間200万円くらいの支出になることもある。
そうすると、例えば40歳でセミリタイアするなら、残りの人生50年として・・・
200万円×50年=1億円もの大金が必要だと考えがち。
でもセミリタイア後の生活に、ストレスフルで生活していた頃と同じ程度の支出が必要だろうか?
実際、一人暮らしで持ち家なら毎月5万円の生活費でやっていける。
セミリタイアのハードルは案外低いという事実。
ベーシックインカムで毎月10万円支給されれば、経済的には十分だと思う。
国民一人当たり10万円だから、家族4人いれば40万円。
十分すぎる。
さいごに
最初の文章は10年前に書いた記事だったけど、今でも共感できる部分はあるかな。
社畜として寿命を縮めて生きるよりも、本当にやりたいことを仕事にして生きていけたらどんなに幸せだろうと思うし。
残されたあと50年程の人生を、この世に生まれてきてよかったと想いながら生きていけたら、、、
次は、「お金のない世の中」を考えます。
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